| 技法 | 油彩、キャンバス |
| サイン | 裏面にサイン、年代 |
| 額 | 額装 |
| サイズ | 200.0×150.0 cm |
| 制作年 | 1961 |
この作品は、今井俊滿の非定型抽象(Art Informel)時代を代表する作品であり、力強い筆致と重厚なマチエールが絡み合い、強烈なダイナミズムを生み出している。画面中央の爆発的な筆触は、赤、黄、黒、青といった鮮やかな色彩で外側へ広がり、エネルギーの流れと時間の凝固を瞬間的に表現している。
今井は西洋の現代抽象技法と東洋の精神性を融合させており、画面は視覚的な張力を追求するだけでなく、本能的な即興表現と感情の衝動を示し、統制された秩序と自由奔放さが共存するバランスを形成している。厚く塗られた油彩と筆致の重なりは、作家の身体と内面のエネルギーの延長線上にあり、一筆ごとに感情と力が具現化されている。
この作品は、1950年代後半から1960年代にかけての今井の色彩とマテリアルの実験を示すものであり、非定型抽象(Art Informel)の核心人物としての重要な代表作の一つである。作品は、戦後の日本人作家がパリの前衛芸術の文脈の中で、個人的な情熱、東西の芸術的思考、抽象表現力を融合させ、生命力あふれる現代抽象美術のヴィジョンを切り開いたことを示している。